どうも、WAGIです。
JOURNAL OF PALLIATIVE MEDICINEという雑誌に、
「Top Ten Tips」というシリーズがあります。
これ、緩和ケアの専門医に対して、特定の分野のコツを10個にまとめて紹介しています。
今回はチーム医療に関連したものがあり、読んでみたので紹介です。
緩和ケアチームのメンバーが疲弊しているように見えるけど、
何を取り組めば良いのだろう・・・?
こんな疑問に対するヒントになる論文です。
Team Wellness Programとは
日本語にするのがなかなか難しいのですが、チーム医療を提供するメンバーが、
バーンアウトなどせずにやりがいを持って緩和ケア提供を提供するための取り組み
と理解しています(ざっくり)。
ミスリードがあると良くないので、今回はそのまま「チームウェルネス」と訳しておきます。
今回紹介されている10のコツは以下の通り!
- Highlight the importance of team wellness before it becomes a crisis
危機的状況になる前に、チームウェルネスの重要性を強調する - Develop and implement the wellness efforts as soon as possible, Without Waiting for a Finished Program
プログラムの修了を待たず、できるだけ早くウェルネスに取り組む - Assess the needs of your team so you can implement the most effective solutions
最も効果的な解決策を実施できるように、チームのニーズを評価する - Start small and make incremental changes based on feedback
小さく始め、フィードバックに基づいて段階的に変化させる - Protect your team’s boundaries
あなたのチームの境界を守る - Make wellness a frequent topic of conversation
ウェルネスを頻繁に話題にする - Know the difference between a debrief session and a problem-solving meeting and facilitate them accordingly
振り返りと問題解決のための会議の違いを知り、それに応じた進行をする - When the team is in crisis, go back to the basics of trust and communication
チームが危機に瀕したときは、信頼とコミュニケーションという基本に立ち返る - Leaders must model behaviors of wellness and resilience
リーダーは、ウェルネスとレジリエンスの行動の模範となる必要がある - Be flexible and innovative based on the needs of the team
チームのニーズに応じて、柔軟かつ革新的であること
J Palliat Med. 2021 Jan;24(1):116-121. doi: 10.1089/jpm.2020.0628. Epub 2020 Nov 3.より引用/意訳
ちょっと日本語訳がニュアンスをきちんと表せているか自信がないので、
気になる方は原著を読んでみましょう。
原著にはさらに各コツに対して、
「Action Step」:具体的な行動
「Script/action example」:言葉かけなどの例
が一覧表でまとめられています。
例えば、私が印象深かったコツ7だと、
Tips 7
Know the difference between a debrief session and a problem-solving meeting and facilitate them accordingly
振り返りと問題解決のための会議の違いを知り、それに応じた進行をする
Action Step
Script/action example
こんな感じのコメントがまとめられています。
まとめ
緩和ケアを提供するメンバー自身のウェルネスも非常に大切です。
チーム医療をマネジメントをする方はTableだけでも読むのがオススメです。
(アイキャッチ 画像:PAKUTASOより引用)