皮下投与って緩和ケア領域では非常に便利ですよね。
私が緩和ケアの勉強始めて、びっくりしたのがこの皮下投与。
患者さんにも負担少ないし、実施する手間も少ない。
めちゃくちゃ便利やん!
と思いました。
夜中に呼ばれて末梢ルート確保をしてたのはなんだったのか・・・
当時に比べたら随分と市民権を得た印象のある皮下投与。
そんな皮下投与を臨床に上手に使うための一冊を紹介します。
どんな本?
点滴で投与する薬って、静脈投与しますよね。
輸液やオピオイドなど、内服や経口摂取ができない患者さんは、
末梢路確保が必要でした。
でも緩和ケア領域でケアをする患者さん、末梢路の確保がかなり難しかったり、
シリンジポンプやポンプで滴下が生活の制限になったりします。
実は緩和ケア領域で使用する多くの薬が、
静脈投与でなくてもOKなんですね。
オピオイドはもちろん、抗菌薬なんかも皮下投与することがあります。
一方、
でも、皮下投与ってきちんと効果があるの?
安全に実施できるのかも気になるなあ・・・
そんな懸念も当然です。
エビデンスがあまり十分で無い領域なのですが、
その中でもわかっていることを整理し、
臨床的に皮下投与を安全かつ有効性を担保しながら実践する上で、
必要な知識がまとめられています。
どんな人にオススメ?
緩和ケアを実践する方、全職種に有効な知識かと思います。
特に、医師、看護師、薬剤師は必須知識でしょうね。
皮下投与は在宅緩和ケアでお便利ですよ
勉強になったことは?
なんとなく日常臨床で「いつも皮下投与して大丈夫だから」という理由で行っている実践に対して、
わかっていることと、わかっていないことを整理するという態度は非常に重要に感じました。
臨床向けの本を書くなら、やっぱりこういう本がいいですね。
編集長の独断評価(5段階)
- 初心者向け:★★★☆☆
- 臨床向け :★★★★★
- 研究向け :★☆☆☆☆
- 教養度 :★☆☆☆☆
- コスパ :★★★☆☆
まとめ
非常に臨床的に応用の効く皮下投与。
看護師、薬剤師にもお勧めの一冊です。