精神症状ややりとりを難しく感じる方への緩和ケア提供は、
難しさを感じることも多いのではないでしょうか?
緩和ケアに時間を十分に割くことのできる、
精神科、心療内科の先生はそんなに多くないですからね・・・
緩和ケアの実践にはある程度、
精神症状や心理反応に対する知識や、
初期対応の知識が求められます。
今日はそんな悩みへのオススメの本を紹介します。
どんな本?
タイトルの通り、、精神症状・心理状態、発達障害に関連した、
様々な状況に対応するための本です。
内容を少し紹介しましょう〜
第1章:精神症状の評価とアプローチ
第2章:心理状態の評価とアプローチ
第3章:発達障害を疑った時の評価とアプローチ
第4章:コミュニケーションとチーム医療・スタッフケア
第5章:Case Study
この分野で実践的に必要になる知識やスキルを
網羅的に扱ってくれている本ですね。
2020年に出版されたこともあり、
比較的新しい概念のケミカルコーピングなども扱ってくれているところなど、
WAGI的には高評価です。
どんな人にオススメ?
精神やサイコオンコロジー分野のスペシャリストに、
なかなか相談できない環境の方には、
ぜひ手元においてもらいたいですね。
「がん診療」が前提になっていますが、
非がん領域でも活用できる知識は多い感じるよ
勉強になったことは?
発達障害や怒りへの対応は非常に苦慮しますよね。
そういった臨床現場の切実な問題について、
実践的なアプローチを提案してくれているのは、
めちゃくちゃ有り難いです。
指導的立場になると、こういった複雑な状況に対して、
相談にのる機会も多いので、
私のカンニング本としても活躍中です〜
編集長の独断評価(5段階)
- 初心者向け:★★★★☆
- 臨床向け :★★★★★
- 研究向け :★★☆☆☆
- 教養度 :★★☆☆☆
- コスパ :★★★☆☆
まとめ
苦手意識の持ちやすい精神症状、心理状態などに対する、
実践的な本を紹介しました。
羊土社さんらしい本でもあります〜