2020年に発売されたポケットサイズの緩和ケア本です。
パッと目につくのはそのデザイン!カラフルですね〜
そしてタイトルも「レシピ」ですよ。しゃれとんしゃ〜(これ、筆者が衝撃を受けた方言の一つです)。
そんな「がん治療医が本当に知りたかった緩和ケアのレシピ」を紹介していきます!
どんな本?
タイトルにある通り、がん治療医向けの本になります。
この手の本は診療マニュアルとして、ポケットに入るサイズで
必要最低限の情報が掲載されているパターンが多いのですが、良い意味で裏切られました。
必要な知識がコンパクトにまとまっているのはありがたいのですが、
個人的には以下のような臨床でよく遭遇するシチュエーションに対する、
非常に実践的なアプローチが特に高評価でした〜
- 肝障害患者の鎮痛薬の使い分け
- 腎障害患者の鎮痛薬の使い分け
- 胃瘻/腸瘻の患者の鎮痛薬の使い分け
- 漢方で疼痛を抑えてみたい
- 慢性心不全で使える薬のバリエーションは?
- 早期からの緩和ケアって一体何をするの?
- 緩和ケア領域でエビデンスのあるリハビリは?
などなど
どれも臨床で直面する重要なトピックですね〜
どんな人にお勧め?
がん診療に関わるすべての医療者にお勧めです。
また、「レシピ」の名前の通り、処方例が豊富なのも嬉しいですね。
ポケットに1冊携帯するには良い本と思います。
まあ、私は電子版を出して欲しいですが・・・
勉強になったことは?
リハビリや非薬物療法については、あまりコンパクトにまとまったものが無かったり、
自分の専門領域でないこともあってわかりにくいんですよね。
この本のおかげで、最低限理解しておくべき、薬物療法以外の治療についても理解できました。
編集長の独断評価(5段階)
- 初心者向け:★★★★☆
- 臨床向け :★★★★★
- 研究向け :★☆☆☆☆
- 教養度 :★☆☆☆☆
- コスパ :★★★★★
まとめ
コンパクトかつ臨床への活用しやすい本と思います。非がん疾患バージョンも欲しいなあ。
あと、電子版(しつこい)。
