緩和ケアを必要とする人に、緩和ケアを届けたい!
その想いに全てを注ぐ廣橋先生の本ですね。
実は緩和医療業界では有名な若手緩和ケア医の一人です。
「二刀流の緩和ケア医」という肩書の方が有名かもしれません。
どんな本?
残された時間を笑顔で過ごしてもらうために、あなただからこそできることがある
もうこの本はこの冒頭の言葉に尽きますね。
緩和ケアはしばしば、緩和ケアの専門的な医療者が取り組むものと思われがちですが、
実は患者自身や家族が取り組むケアは非常に大切なんですね。
ケアに参加することで、家族自身のケアにもなってるなあと感じることもしばしばあります。
逆に、家族が懸命なゆえに行う行為が、患者さんにとって辛いこともあります。
そんな光景に対して、少しだけ知っていてもらいたいことを分かりやすく書いた本になります。
どんな人にオススメ?
内容自体は大切な人にケアを提供している家族や、
将来に備えて緩和ケアの知識に触れたい方々向けの本と思います。
医療者にとっても、読んでみると気づきがあるのではないでしょうか?
図書館とかカフェにそっと置いておいて欲しいかなあ。
勉強になったことは?
緩和ケアを提供していて、時に医療者が主役になるような感覚を経験します。
でも、やっぱり当事者である患者・家族が主人公なんですよね。
緩和ケアを通じて得た経験を、様々な形で分かりやすく伝えておられる廣橋先生の、
活動にはいつも刺激を受けています。
WAGIは在宅医療と急性期病院の緩和ケア部門をつなぐような取り組みをしている仲間として、
東京に押しかけ色々意見交換をしたりしていました。
編集長の独断評価(5段階)
- 初心者向け:★★★★☆
- 臨床向け :★★★☆☆
- 研究向け :★☆☆☆☆
- 教養度 :★★★☆☆
- コスパ :★★★☆☆
まとめ
廣橋先生の豊富な経験に基づいた本です。
緩和ケアを患者・家族と一緒に取り組む上で、どのような内容をどのように伝えるか?と言う視点で、
読んでみると言うのも学びが深いと思います。
Kindle版も出ているので便利ですね。