今回はビジネス系の中でも、
割とコアな本を紹介します。
この本は同族経営をしていた大企業が、
倒産に至る経緯も含め、
当時のリアルなところを当事者が語ってくれています。
同族経営って?
あまり聴き慣れない言葉かもしれませんね。
Wikipediaでは、
特定の親族などが支配・経営する組織
と説明されています。
別の呼び方では、家族経営(ファミリービジネス)とか、
オーナー系企業、ファミリー企業なんて呼び方もされます。
医療と何か関係あるの?
同族経営、結構多くないですか?
医療業界って。
これはWAGIの勝手なイメージで、
本当のところはどうなんでしょう。
ちなみにWAGIの実家はキノコ工場です。
実家は立派な同族経営ですね〜
どんな本?
林原グループという、岡山の企業のお話しです。
筆者はその経営者であった林原健さん。
実はこの会社、2011年に倒産しています。
本書は、その倒産劇の当事者が当時を振り返り、
同族経営について語るという本です。
これから「同族企業の雄」として持ち上げられた林原の実態をさらけ出す。
日本は同族企業の割合が世界の中でも高い。
その一角を占めた私たちの失態をぜひ教訓にしてもらいたい。
それが今の私にできる最後の責務だと思う。
さあ見ていただこう。これが株式会社林原、そして林原家の真実である。
(林原家 まえがきより抜粋)
このまえがきが、本書の内容を物語っています。
勉強になったこと
- 会社を経営することの意義
- 会社が倒産することの意味
- 成功体験が生む油断
- コーポレートガバナンスの重要性
こんなことを考えさせられる1冊です。
こういった本って、読んでみて、
そんなことしたら倒産するに決まってるよ!
自分だったら絶対そんなことはしないのに!
みたいなテンションで読んでも、
あまり学びはないです。
むしろ、
自分が同じ立場だったら、なんとかできただろうか。
自分の組織で同じことが起こらないために、
今考えるべきことはなんだろう?
みたいな思考がお勧めかなと思います。