先日、ローテートしてくれている初期研修医の先生から、
FAST FACTsのこのトピック、
めちゃくちゃ参考になりました〜!
と教えてもらいました。
勉強してくれて嬉しいと共に、
FAST FACTs愛は日本でトップ3に入ると自認しているWAGIが
読まないわけにいかない!
というわけで読んでみました。
FAST FACTs #406 Communication Strategies for Providing Palliative Care via Telemedicineです。
緩和ケアと遠隔医療
テクノロジーを利用して離れた場所に医療を届けることを、
遠隔医療といいます。
- 自宅療養している患者
- 身体機能に制限のある患者
- 地理的にアクセスしにくい離れた場所にある重篤な患者
に検討されます。
パンデミックの状況だと、より重要になる話題ですね
遠隔医療を行う前に
まずは準備が大切です。
ノートパソコンなどのデバイスと、
安定したインターネット接続は非常に重要。
そして、遠隔医療を適切に運用できるかを判断する必要があります。
技術的にデバイスを扱える?
聴覚障害はない?
認知機能障害は?
目標は遠隔医療で達成できそう?
こんなことを事前にチェックする必要があります。
そして、FAST FACTsでは、
事前に技術的な準備や指導を行う人の役割も重要であると指摘しています。
そして、うまくいかなかったときのバックアッププラン(電話に切り替える)なども、
準備しましょう。
遠隔医療ならではのコミュニケーションの注意点
以下のようなポイントが紹介されています。
- 対面よりもゆっくりと話すことで、参加者がお互いに話し過ぎるのを防ぐことができる。
- デリケートな話題や難しい話題を話す前には、患者さんの許可を明確に求める。会話を進めても問題ないかどうかを判断するために、言葉や非言語的な反応を観察する。
- 患者さんの声が聞き取りにくかったり、理解しにくかったりする場合は、直接説明を求め確認する。”あなたの言っていることは私にとって本当に重要です。もう一度言っていただけますか?”
- 顔の表情の解釈が難しく、軽いタッチもできないため、臨床家は患者さんの感情に適切に対応できるよう、共感的な発言を優先する必要があります。
- 遠隔医療の終了は、突然であったり、気まずかったりするものです。前もってお知らせしましょう。「あと10分ほどあります。 今日のアポイントメントを終えるにあたり、何を話し合うのが最も役に立つでしょうか?」など。
どうですか?
違いを意識するだけで、
心持ちが違うかもしれません。
普段より、表情やリアクションを大きくするのも、
良いかもしれませんね〜
まとめ
これからますます必要になるスキルについて、
FAST FACTsに聞いてみました。
こちらの本も非常に参考になりますよ〜
(アイキャッチ 画像:PACUTASOより引用)