FAST FACTsに聞いてみよう!

FAST FACTsに聞いてみよう! #153緩和ケアにおけるヘルスリテラシー その3

今回はヘルスリテラシーの続きです。

FACT FACTs #153 Health Literacy in Palliative Medicineからです。

ヘルスリテラシーの低い患者を支援するための介入について書いていきます。

ヘルスリテラシーに合わせた介入方法

医療者って、プロなので医療情報について詳しいことが、

知らず知らず当たり前になってしまいます。

また、情報処理能力なども、それなりに高い人が多いです。

WAGI

私の主観です

では、具体的な介入について見ていきましょう

資料を準備する

可能な限り、大きな文字と簡単な言葉で書かれた資料を使用する。

National Work group on Cancer and Literacy(がんと読み書き能力に関する全米ワークグループ)は、

5年生以下のレベルの教材を推奨しています。

絵文字は指示の理解と記憶を向上させることができる。

口頭のコミュニケーションを工夫する

書き言葉の読み書きが苦手な患者さんの多くは、口語の読み書きも苦手。

すべての患者さん、特に識字能力の低い患者さんは、

医療専門用語、基本的な数字、なじみのない概念に苦労することがある。

時間に余裕を持って、話す速度を遅くし、簡単で一般的な言葉や短い文章を使うようにする。

可能であれば、情報は最大3つの主要項目に限定し、

後で参照できるように会話をテープやデジタルで録音することも検討。

伝えたいことが多すぎて、

10個くらいの情報を伝えています・・・

薬物療法の工夫

処方内容を簡素化する。

薬の数、錠剤の数、投与の頻度を最小限にする。

患者のために数個のピルボックスを用意する。

まとめ

ヘルスリテラシーの低さに対する支援について、

学んでいきました。

ヘルスリテラシーはあまり知られていなく、

結構重要な場面が多いと思うので、

もうちょっと続けさせてください。

(アイキャッチ 画像:PACUTASOより引用)