緩和ケアにはマネジメント知識も必要!(と私は思っている)
と言うわけで、私が影響を受けたマネジメント本についてもちょっとずつ書き足していきます。
今回は、「組織の未来はエンゲージメントで決まる」という本を紹介します。
筆者の一人で有る松林先生は、私の通ったグロービス経営大学院の講師でもあります。
忙しい仕事でも、やりがいを感じながら取り組めるメンバーと、辛く感じるメンバーは何が違うのだろう?組織レベルでできることってあるのかな?
なんて課題意識のある方にぴったりの本です。
緩和ケアは多職種のチームで提供する!とは言うけれど
よく言われますよね。
でも、人が集まると組織ができ、そこには組織マネジメントが必要になります。
チーム医療の重要性を学ぶことはあっても、チーム医療を提供するための障壁を、
どのように乗り越えていくかも教えておいて欲しかった・・・医学部
といいつつ、あまり真面目に授業に行ってなかったんで関係ないか。医学部は。
そんな組織運営に示唆に富む本です。
エンゲージメント?
あまり聴き慣れないですよね?
この本ではエンゲージメントの定義を次のように説明しています。
従業員の一人ひとりが企業の掲げる戦略・目標を適切に理解し、
自発的に自分の力を発揮する貢献意欲
パッと読むとなんとなく分かったような、わからないような・・・
本書ではスターバックスが、エンゲージメントが高い組織の例として挙げられています。
スターバックスの店員の方々って、本当に生き生きしてますよね。
この生き生きをもう少し言語化すると、
働く人たち自身が、仕事の意味をよく理解し、組織に愛着を持ち、そのビジョンのために自発的に貢献しようとする状態を「エンゲージメントが高い状態」と言うことができます。(引用:組織の未来はエンゲージメントで決まる 新居佳英, 松林博文)
と説明しています。
このようなエンゲージメントの高い状態を実現すべく、
様々な世界的企業が新たなマネジメント指標としてエンゲージメントを測定し、
高めるための施策に取り組んでいるそうです。

(引用:組織の未来はエンゲージメントで決まる 新居佳英, 松林博文)
あなたの組織はどこに該当しますか?
医療業界に活かせそうなこと
医療を提供する各職種で、うつ病のようなメンタルヘスルやバーンアウトの問題が議論されています。
環境要因を調整できればいいと思いますが、なかなか難しいですよね。
受診患者を減らそう!ってすぐできるわけではないし。
また医療提供側も、「疲れるから受診して欲しくない」なんて思ってるわけではないでしょう。
であれば、自分の取り組んでいる医療に対して、自分自身で意味づけややりがいを感じられるような、
組織レベルの取り組みは今後のリーダー的役割をする方には必要なのだと思います。
読んでいただくと、エンゲージメントの測定や改善に対する具体的な取り組みも書かれていますので、
他業界からの取り組みから学ぶ点も多いのではないでしょうか。
私の職場、結構大変だけど、やりがいがすごくあるんだよね〜
↓こちら、私が衝撃を受けたグラフです。

(引用:組織の未来はエンゲージメントで決まる 新居佳英, 松林博文)
こんな人にオススメ!
組織マネジメントに興味関心がある人だけでなく、
いま、マネジメントの壁に直面している人に是非読んでもらいたいです。
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