医療者向け情報

緩和ケアを受けている患者とCOVID-19ワクチン

患者さんやご家族から、結構聞かれるので、

ちょっとだけ調べてみました。

CAPCのこちらのページの情報になります。

Vaccine Hesitancy | Patients Living with Serious Illness | Palliative in Practice

It has been a year since the U.S. declared a public health emergency, and in just nine months, the first vaccine was approved for emergency use. Clinicians on the front lines of care are the most likely to have been offered a COVID-19 vaccine, and the majority have eagerly accepted.

ワクチン接種の決断

患者さんはワクチン接種を、

どのように意思決定しているのでしょう?

WAGI

テレビやインターネットの情報だけだと、

情報の正確さや、個別の医学的な判断が心配ですね

興味深い研究が紹介されています。

患者さんやご家族は、ワクチンの接種について、

医師、看護師、その他の医療職と相談して決めるという人が、

最も多かったという結果でした。

WAGI

頼られてますね〜医療者

CDCより上ですからね〜

しっかり勉強しないとなぁ〜と思いますよね。

ワクチン接種における、緩和ケア医の秘密兵器?

この情報、こんな記載がありました。

緩和ケアの医療者には、ワクチンをためらう患者に対して、

とっておきの秘密兵器を持っているというのです。

WAGI

はて、なんでしょう・・・

その秘密兵器とは・・・

We palliative care clinicians have a secret weapon: in many cases, we have already earned the trust of our patients.

我々、緩和ケア医は秘密兵器を持っている:多くの場合、我々は既に患者から信頼されているのだ。

だそうです。

WAGI

軽くプレッシャー・・・

でも、自信を持って対話したいですね

普段の緩和ケアの実践で、

色々な意思決定を支援してきた経験を、

ワクチン接種の不安に対峙するために、

強みとして活用しよう!

そんな力強いメッセージを感じます。

どんな対話を心がける?

対話についてのポイントが列挙されていました。

対話のポイント
  1. Start with Open-Ended Questions
    開かれた質問から対話を始める
  2. Acknowledge Patient Concerns without Judging
    判断をせずに、患者の気がかりを認める
  3. Avoid Criticizing the Patient’s Information Sources
    患者の情報源を批判しない
  4. Show Awareness of Your Status as a Messenger
    伝える役割として、自分の立場を明確にする
  5. Link Vaccine Acceptance to the Patient’s Hopes and Goals
    患者の希望や目標と、ワクチン接種の受け入れを関連づける

4がちょっとわかりにくいですね。

様々な人種や、医療を提供しにくい患者に、

人種や社会的な状況にかかわらず、

リスクに応じてワクチン接種を推奨する立場であることを、

説明しましょう!という意味っぽいです。

まとめ

というわけで、時事ネタっぽいですが、

最近の臨床でしばしば聞かれるトピックについて、

紹介しました。

もうちょっと詳細に知りたい人は、

原文には対話例などもあるので、見てみましょ〜。

日本の文化、社会にあった会話例なんかも、

作ってみるのもいいですね〜。