緩和ケアにおいてコミュニケーションは非常に重要なトピックです。
もちろん、緩和ケア以外でも重要なので、
すでに多くの本が存在します。
そんなコミュニケーション本の中でも、
極めてユニークな本がでました。
「緩和ケア・コミュニケーションのエビデンス」です!
どんな本?
このブログでもWAGIの色々な活動でも、
いつもお世話になっている森田先生がコミュニケーションに斬り込みました。
それも、森田先生らしい、
「実際のところどうなんだろう?」に答える1冊になっています。
特にコミュニケーションのあり方を
「ああいう」と「こういう」・・・
どっちがいいのかな
という点を対比させているところが、
この本のユニークな点です。
例を挙げてみましょう。
- 「いつ何が起こるかわかりません」VS「だいたいこういう変化が起こってきます」
- 「決めてください」VS「・・・してあげたほうがいいと思います」
- 「もう治療はありません」VS「元気になったらまた治療は再開できます」
- 「点滴すると苦しくなりますよ」VS「何かしてあげたいことがあったんですね」
- 「立っている」VS「座っている」
どうですか?
ほら、読みたくなったでしょ!
どんな人にオススメ?
実践の中で試行錯誤中の方にとっては非常に参考になる本です。
頑張って臨床をしている方は、
自分なりに「患者・家族にとって良いと思うやり方」を
実践されていると思います。
そういった実践を、エビデンスと森田先生のご経験に基づいて、
振り返るのにぴったりの本です。
看護師さんにもオススメですよ
勉強になったことは?
WAGIも10年、緩和ケアを主体とした診療をしてきたので、
それなりに小慣れた対応も増えてきました。
なので、「あ〜、そういえばこの辺、どうするか考えながらやってたなあ」
なんて初心を思い出させてくれた感じですね。
コラムも勉強になりますが、まあそれは実際に読んでみてください。
編集長の独断評価(5段階)
- 初心者向け:★★★☆☆
- 臨床向け :★★★★★
- 研究向け :★★★☆☆
- 教養度 :★★★☆☆
- コスパ :★★★☆☆
まとめ
他のコミュニケーション本と一線を画す一冊です。
実践を少し積んだタイミングで、
ぜひとも読んでください!