このブログ初の漫画の紹介です。
この漫画知ってますか?
実はドラマにもなったんで、結構有名だと思うんですが、、、
研修医の先生で知っていた人は、
今の所いませんでした
どんな本?
この本、社会的に様々な境遇に置かれた方の状況や、
その支援をする方を理解する上でピッタリの漫画です!
飯塚病院 連携医療・緩和ケア科では、
研修者の推薦図書になっています!
生活保護受給者の支援をする、
ケースワーカーの女性が主人公のお話です。
各ストーリーで、登場する、
生活保護受給をしている人々が、
それぞれの物語を紡いでいます。
勉強になったこと
色々あるんですが、今でも思い出す、
印象深かったセリフを紹介しましょう。
大丈夫です
働けます!!
私は生活保護なんか受けるような人間じゃないんです!!
この方、大変な状況で、福祉的なサポートがあって然るべき状況にも関わらず、
上記の発言です。
これ、スティグマの話ですね〜
公的扶助に議論で出てくる論点の一つです。
もう一つ、ちょっと長いのですが・・・
主人公の指導役のケースワーカーの半田さんのセリフです
どんな温厚な人でも尊厳を侵されれば怒ります。
仕事を失う、病気になる、お金がなくなる、
そういったことで人の人生の選択肢はどんどん少なくなります。
でもどんなに選択肢が少なくなっても、
時には全く選択肢がないような状況でも、
その人の生き方を最終的に決めるのは本人です。
・・・基本的にはね。
本人の意志を無視して、
こちらの都合で無理やり動かそうとすれば
人は当然怒ります。
どんな人にもその人なりの「都合」があります。
人は自分の「都合」でしか動きません。
その「都合」を知るには
まず相手にしゃべってもらわないと・・・
そのためにはこっちにも
「聞く準備がある」と示す必要がありますね。
ま、以前も言ったとおり、
『相手の話を聞く』
まずはそこからです。
このアドバイスに対して、主人公は・・・
・・・・聞いた・・・・つもりだったのに・・・・
緩和ケア的にも、非常に学びになる深いセリフと思います。
ちなみに半田さん、8巻の表紙を飾っています!

まとめ
緩和ケアの実践や、
様々な状況にいる人を理解するために、
ぜひ読んでもらいたい漫画を紹介しました。
ゲラゲラ笑うような漫画ではないですが、
医療を通じて社会のいろんな側面に直面するうえで、
めちゃくちゃオススメです〜