これ、私が大好きな本です。
定期的に読み直しているくらい好きです。
どんな本?
世界の「倒産」してしまった様々な企業が、
なぜ倒産したのか?を図鑑的にまとめた本です。
「倒産」した企業のことなんて読んで楽しいの?
肥前国第9代平戸藩主 松浦清の言葉で、故・野村克也監督の座右の銘として、
勝ちに不思議の価値あり、負けに不思議の負けなし
と言う言葉があります。
なぜうまく行ったかは偶然だったりよくわからないことも多いんですが、
うまく行かなかったときには必ずその原因がある。
だから、負けから学ぶべきことは多い。
と私自身は理解しています。
失敗する前から学んでおくことが大切
失敗から学ぶべき!と言いつつも、意味のある失敗である必要はあると思います。
準備なく適当にやって、「学べばいいよね〜」ってことではないです。
また、組織を預かる立場にあれば、メンバーに対する責任もありますよね。
取り返しのつかない失敗をしないための勉強はするべきでしょう。
次につながる失敗は良いけど、取り返しのつかない失敗や、
不十分な準備による失敗はダメだよ〜!
そう言う意味で、この本は名だたる企業たちが失敗した前例を学ぶことができる本です。
著者の紹介
著者の荒木博行さんは、私も通っていたグロービス経営大学院の講師でした。
マーケティングと経営戦略の授業を主に担当されていて、私も授業を受けたことがあります。
そんな荒木さんは最近はVoicyという音声メディアや、執筆で活動をされています。
荒木さんはイラストも得意で、非常に味のあるユニークなイラストを書いてくれます。
世界「倒産」図鑑の表紙のイラスト、気付きました?
この本で私がすごい!と思ったのは以下の図です。
こんなふうに個別の事象を一般化できる形で整理するあたり、ビジネススクールっぽいですね。

(引用:世界「倒産」図鑑 荒木博行)
医療業界に活かせそうなこと
マネジメントの勉強をした!と自信を持って言える人って、医療現場にはあまりいないと思います。
というか、経営やマネジメントを勉強して思うのは、
医療業界にもそれぞれの専門家がいるのと同じように、
他業界にもそれぞれのプロフェッショナルがいると言うことです。
こういった他業界の事例を元に、自分ごととして活かせそうな学びを抽出するという大人な学び方を
取り組む本としてはすごく良いと思います。
こんな人にオススメ
マネジメントの定石を学びたい方には、定石と反対のことをしたらどうなるか?を学べますよ。
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