いろいろあった2020年度も終わりますね。
そして、新医師の皆様、
卒業 & 医師国家試験合格おめでとうございます!
臨床現場でお会いできるのを楽しみにしています!!!
私の緩和ケア部門にも、多くの初期研修医がローテートしてくれます。
今回は初期研修医の先生方にオススメの緩和ケア本を紹介しましょう。
選ぶ基準は?
とはいえ、素晴らしい緩和ケア関連の本が多い中で、
選抜するのは難しいものです。
私なりに、「初期研修医の先生にとって重要」と思う、
選抜基準を先に決めておきますね。
- 身体症状、コミュニケーションは1冊ずつ選抜する
- 緩和ケアに関連する薬剤の本を1冊
- マニュアル系の本を1冊
- 全体で5冊までにする(そんなにたくさん読めないので)
- 合計金額:20,000円以内
こんなところですかね。
初期研修医の先生が緩和ケアを学ぶシーンって以下のパターンが大半なんですよね〜
というわけで、多くの初期研修医の皆様が緩和ケアを勉強するのは、
他の分野と並行して学ぶわけです。
初期研修の先生の勉強って大変なんですよね〜
でも、最も伸びる時期でもあるので、頑張ってくださいね〜
というわけで、最低限必要な本の紹介していますので、
余裕・関心がある先生は他にも素晴らしい本がたくさんあるので、
このブログで紹介している本も含め、手にとってみてください。
第1位:緩和ケアレジデントマニュアル
WAGIが研修医の頃、「マニュアル本で勉強するなんて・・・」と言われたりしたものですが、
マニュアル本でもなんでもいいので、
さっさと勉強するのが大切です。
以上!
現状、質・量ともに最もバランスのとれた緩和ケアのマニュアル本として、
第1位としました!
第2位:がん患者の精神症状はこう診る 向精神薬はこう使う
この本は兎にも角にも読みやすい!
不眠、せん妄など、緩和ケアの実践で必ず遭遇する精神症状に対して、
実際的な対応を盛り沢山です。
表紙のイラスト、著者の先生にそっくりですね〜
初期研修医の間に、よく遭遇する症状や状況への対応を学びましょう
第3位:米国緩和ケア医に学ぶ医療コミュニケーションの極意
身体症状、精神症状について学んだ後は、
やっぱりコミュニケーションですね。
コミュニケーションもたくさん良い本やプトロコールはあるのですが、
疾患を限定しない汎用性や、
具体的な言葉の例の豊富さでこの本を選びました。
コミュニケーションに関して系統立てて学びたい初学者にオススメです。
第4位:緩和治療薬の考え方、使い方
この本は緩和ケア業界の第一人者である森田達也先生の、
緩和ケアでよく使用する薬に関する本です。
臨床的なアプローチ、その実践を裏付けるエビデンス、今後に期待される課題など、
森田先生らしい1冊になっています。
第5位:緩和ケアレジデントの鉄則
知識を身に付けたら、実践の前にシミュレーション!ってことで、
症例ベースで臨床現場でよく遭遇する場面ごとの対応をインプットしておいた方がいいですよね。
そういった意味で、この本は緩和ケアのトレーニングをしている人に、
一歩進んだ実践を身に付けていただくのにぴったりと思います。
「知っていること」→「出来ること」につなげていくような
勉強をしてくださいね
次点:エビデンスで解決!緩和医療ケースファイル
この本はWAGIがめちゃくちゃ好きな本です。
いろんなシチュエーションでの対応をクイズ形式で学べます。
例えば、「食べさせてあげたいという家族とのコミュニケーションで適切なものを選ぶ」みたいな
症例ベースのクイズと、なぜその選択肢が推奨されるのか?というエビデンスが示されます。
ただ、もう中古出品でしか手に入らないのかな・・・と思って、
次点とさせていただきました。
もし図書室にあったり、先輩が持ってたら見せてもらいましょ〜
続編もあります。
このシリーズ、電子書籍にして欲しいです。
結局いくら?
1位〜5位の合計は・・・・
¥19,580
でした!
ぎりぎり目標の2万円に収めることができました〜
キツかった〜〜〜
まとめ
というわけで初期研修医の先生方に言いたいことは、
いろいろ大変なこともあると思いますが、
一緒に頑張りましょう!
ってことですね〜
2021年度はどんな緩和ケア本が出てくるのでしょうか!
1年後も同じテーマでまとめてみたいと思います!
(アイキャッチ 画像:いらすとやより)